私は、学生の頃不相応に強いお酒を飲んで、歩道の真ん中で朝を迎えたことがあります(笑)
今回はそんなお酒にまつわる話を紹介していきます。
目次
ブラックアウトとは
「ブラックアウト」と言う言葉をよく使うのは、画面が突然真っ黒になった際に「パソコンのモニターが突然ブラックアウトした」や災害などで大規模に停電した際に「ブラックアウトした」と言います。
しかし今回取り上げる「ブラックアウト」は人間の体に起こることです。お酒をたくさん飲んだことがある人には経験があるかもしれません。「昨日は結構飲んだんだけど、朝起きたら昨日の記憶が無いんだよな。」それがまさしくブラックアウトなんです!
医学的に言うと、「ブラックアウト=記憶喪失」となります。
ブラックアウトの原因
それではどうして「ブラックアウト」が起きるのでしょう?
それを説明する前に、人間が記憶をする仕組みから知らなければなりません。
人間の記憶の仕組み
人間の記憶は3段階の工程を経て起きます。
まずは、「情報の入力(認知)」です。具体的に言うと記憶しようとする事柄を五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)で感じ脳に入力(インプット)することです。
次に「記憶の保持」です。これは入力された情報を脳内に記憶として留めておくことです。
最後に「記憶の想起」です。これは脳内に留めておいた情報を必要に応じて引き出す(アウトプット)作業です。
ブラックアウトが起きる仕組み
それでは「ブラックアウト」は、上記の記憶の仕組みのどの部分がおかしくなるのでしょうか?
医師の話によると、過度のアルコールが脳内の記憶を司る部位「海馬」に作用して「記憶の保持」を阻害するのだそうです。よって引き出す情報がないため、朝起きた時に「昨日の記憶がまったくない」状態になるのです。
ブラックアウトの治療法・予防法
ブラックアウトの弊害
「ブラックアウト」は軽度の脳障害であり、これを度々起こす場合海馬の記憶に関する機能を壊してしまい、記憶力そのものが徐々に低下していってしまうと提唱する医師もいます。
ブラックアウトの治療法・予防法
「ブラックアウト」の治療法はずばり「お酒を飲まないこと」です。
「それはあまりに殺生な」と言われるお酒好きの皆さん。ここからは「ブラックアウト」をなるべく起こさないようなお酒の飲み方をいくつか提案したいと思います。
満腹の状態でお酒を飲む
急激な血中アルコール濃度を上げないためにお酒を飲む前に料理を楽しんで満腹の状態をつくることをお勧めします。そうすればアルコール摂取量も減るはずです。
自分の酒量を知っておく
誰でもお酒を飲みすぎると「これ以上飲むとまずいな」と思う瞬間があるはずです。それがあなたの最大酒量で、そこを超えて飲まない習慣を身につけて下さい。
合間にノンアルコール飲料を飲む
これも血中アルコール濃度を上げないための方法です。最近はノンアルコール飲料も多く販売されていますので利用するのもオススメです。
まとめ
私がお酒で記憶をなくした時は、ただ寝ていただけだったので実害はありませんでしたが、記憶をなくし他人に迷惑をかけたり、悪い人に騙されたり、体にとっても自分の信用にとってもいいことは一つもありません。
「酒は飲んでも飲まれるな」と言うことわざがある通り、過度な飲酒を控え楽しい酒席を楽しみたいものですね。
今回も記事をお読み頂きありがとうございました。