2019年3月に「伊勢安土桃山城下街」から「伊勢忍者キングダム」に新生した、三重県の安土城(レプリカ)近くにある忍者テーマパークが人気です。
体験型のアミューズメントパークで、入園客は、場内を散策するにあたって、レンタルの忍者衣装や着物に着替える事ができます。
時代劇風の園内の建物も見ものですが、時代劇に良く出てくる丁半賭博の体験や、からくりの仕掛けられた忍者屋敷、手裏剣による的当てなどのアトラクション。
それに、アクロバティックな忍者ショーや、奉行所の大岡裁きを題材に喜劇に仕立てた芝居を観覧できます。
生まれ変わった「伊勢忍者キングダム」の魅力を探ってみました。
目次
伊勢忍者キングダムとは?
- 1993年、日光江戸村グループに属して「伊勢戦国時代村」として開業。総工費は300億円(安土城のレプリカの建設費70億を含む)
- 2008年(平成20年)10月から「ちょんまげワールド伊勢」(株式会社伊勢安土桃山文化村)という独立法人として営業開始。開業当初年間200万人あった来場者が2015年には8万人までに減少。
- 2016年に、不動産ファンド事業を行う企業「共生バンクグループ」が買収しグループ企業として再スタート。インバウンド向けに施設の大リニューアルを実施。総額100億円程度の改装費をかけ、現存する施設も生かしながら、温泉大浴場や刀鍛冶工房、侍・忍者に変身できるコスプレ施設などを新たに加えてリニューアル。
- 2017年7月に施設名を「伊勢安土桃山城下街」に変更、2018年6月に法人名が「伊勢安土桃山城下街 株式会社」に変更された。
- 2019年3月1日をもって、施設名称が「ともいきの国 伊勢忍者キングダム」に変更された。
全国的に大型の遊戯施設は、経営が厳しくなっているところが多いですが、伊勢忍者キングダムも例外ではなく、一時期はかなり寂れていた様子です。しかし、近年になって、大きくテコ入れして、訪れるだけでなく、体験して遊べるアミューズメントパークとして生まれ変わったようです。
伊勢忍者キングダムの遊戯施設は? 見どころは?
本格的な安土城のレプリカ。天守閣まで登る事ができ、展望フロアからは、伊勢市の町並みや海、伊勢忍者キングダムの400年前の街並みを再現した建物を一望する事ができます。
気分は、城主? |
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天守閣の7階にある、一面に金箔をはりめぐせた「黄金の間」
豪華絢爛な安土桃山時代の大名気分を味わえます。 |
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展望スペースからは、伊勢市の街並みが一望できます。金の鯱が眩しい。 |
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入場口にドーンと控える、「戦国大門」。いかにもって感じの砦風の正門です。 |
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こんな風に、忍者衣装や着物がレンタルされています。(入園料に含む)
もちろん、男性用もあります。 着替えるかどうかは、お客さんの自由です。私服でも園内を散策できます。 子供用の衣装もあるので、家族での記念撮影を考えると、ひと手間かけて、着替えてしまってからアトラクションを楽しみたいですね。 いい想い出作りになると思いますよ。 |
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時代劇の半丁賭博を、疑似体験。もちろん、賭けられるのは、木の札で、本物のお金は賭けられません。
サイコロ2個をツボに入れて振って、でた目の合計が、偶数なら「丁」、奇数なら「半」です。 |
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からくり屋敷になっている「伊賀忍者妖術屋」。錯覚を利用した、不思議な空間があります。
また、色々な仕掛けもしてあって、巡るのが楽しみな施設です。 |
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手裏剣投げの的当てです。慣れないと、当てるのは、かなり難しい。
手裏剣を投げた事のある人は、少ないでしょうから、友人同士で腕を競うのも盛り上がりますね。 |
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施設内のレストランで出される伊勢の海産物中心の海鮮焼きの具材です。
そのほかにも、松阪牛・伊勢牛の焼き肉や、熊野地鶏を使ったラーメン、活うなぎの蒲焼など、様々な専門店が軒を連ねています。 |
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忍者からくり迷路です。屋敷内には、迷う仕掛けがいっぱい。無事に抜けられるか勝負です。 |
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アクロバティックな、忍者の時代劇。迫力のある殺陣を観劇できます。 |
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奉行所の裁き場に見立てた、喜劇仕立ての時代劇です。 |
施設マスコットの「ニャンまげ」です。お土産屋では、ニャンまげのキャクラターグッズが販売されています。 |
伊勢忍者キングダムへの交通アクセス
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〒519-0603 三重県伊勢市二見町三津1201−1
TEL:0596-43-2300
・電車
JR「二見浦」駅よりCANばすで約5分、
近鉄「宇治山田」駅またはJR・近鉄「鳥羽」駅よりCANばすで約30分
※近鉄各駅より無料送迎有り(要予約)近鉄伊勢市駅(8:45発)、宇治山田駅(8:53発)、近鉄鳥羽駅(9:40発)ほか
・車
伊勢二見鳥羽ライン「二見」出口より約1分
駐車場:1000台(無料)
細かいアクセスは、公式サイトを参照下さい。
伊勢忍者キングダムの料金
営業時間 9:00〜17:00 ※17:00~21:00
入場無料(無料開放対象は1階層。営業は安土城下の湯と美食街の一部)
料金
・通行手形(有料施設・温泉施設・変身セット)
大人4,900円 中・高校生3,500円 小人3,000円※未就学児無料
・入国手形(無料施設・温泉施設)
大人3,600円 中・高校生2,300円 小人2000円
温泉のみの利用料金
平日 大人 900円、中高生700円、小学生400円
土・日・祝 大人 1000円、中高生800円、小学生500円
近隣住民割引(平日・土日祝共に) 大人700円、中高生500円、小学生300円
※近隣住民割引は伊勢市、志摩市、鳥羽市、松阪市、度会郡、多気郡の方で、身分証明書の提示が必要となります。
※幼児は無料
細かい料金は、公式サイト参照。
また、各種旅行会社やツアー会社、福利厚生サービス会社と提携していて、格安クーポンも利用できます。
- 駅探バリューDaysの会員になると、伊勢忍者キングダムの入国手形が割引料金で入手できます
- デイリーPLUSの会員になると、伊勢忍者キングダムの入国手形が割引料金で入手できます
- ベネフィットステーションを導入している会社の社員の方は、伊勢忍者キングダムの入国手形が割引料金で入手できます
- 日本最大級のレジャー・体験・遊びの予約サイト asoview!(アソビュー)で、伊勢忍者キングダムの割引クーポンが入手できます
- スマホ専用の前売りチケットサービスのPassMe!で、伊勢忍者キングダムの割引チケットの購入ができます
その他、色々なサービスから、割引が利用できます。詳細は、このサイトを参照下さい。
伊勢忍者キングダムの2019年夏の目玉イベント
【忍者大合戦とは】 利き手にスポンジ刀を持ち、腕についた「忍珠(カラーボール)」をたたき落としあう また、背中につけた「巻物」に手裏剣を当てあう合戦遊戯。 いざ、忍者となって合戦に参加しよう!【1日3回開催 賞金有り!総額232万円】 7/20~8/31までの43日間毎日開催! 1日3回合戦が行われ、毎日9名の者が賞金を獲得できます。各合戦で、1位になれば現金1万円を贈呈 2位には5千円、3位にも3千円がその場で贈呈される! この夏、忍者大合戦で総額232万円の賞金を皆も手に入れよう! 【開催期間】7/20(土)~ 8/31(土) ※公式サイトより |
伊勢忍者キングダムの評判・口コミ
広大な土地で江戸時代にトリップ 星3
家族で訪れましたが古さを感じました。土地が広いことと平日だったこともあり人が少なく楽に廻れましたが、アミューズメントパーク並みの楽しさを期待する人には全く満足できないと思います。従業員の方の言葉使いが全員昔の話し方など努力はされているみたいですが移動距離ばかり多く疲れました。足の弱い方にはお勧めできません。
のんびり楽しめる 星4
全体的に老朽化が進んでいる印象でした。
ですが、かえって人がうじゃうじゃしていないので、私はこういうテーマパークも好きです。
村の人々は親切な方ばかりでしたし。
閉園ぎりぎり時間になっても、
アトラクション・遊戯をさせてくれたり
出口でにゃんまげと写真を撮ってあげると言ってくれたり、
満足でした。
良くなると良いなと思ったことは、
安土城の中にある「桶狭間の戦い」「長篠の戦い」などの展示スペースで映像が流れていると良いなと思いました。
一応、置物と音声解説は流れているのですが、何分周期で流れているのかもわからず、なかなか入ってこないです。
あと、忍者ショーのストーリー(オチ)がよくわからなかったです。
演技は良かったので、これも改善されれば良いなと思いました。
パスポートを購入し半日費やしましたが、全部回り切れなかったです。敷地が広いので、新ゾーン(USJのハリポタ的な)が作られれば、また行きたいです。
【伊勢忍者キングダムのアトラクションに挑戦✨】
伊勢市にある #伊勢忍者キングダム で人気の「忍者森のアドベンチャー」。
大人でも楽しめる森の中の本格アスレチックです😁アスレチックの最後は、空を飛びますよ~😲‼️#伊勢市 #アスレチックhttps://t.co/gIDdACnBUl
— 観光三重(三重県観光連盟) (@kankomie) July 14, 2019
https://twitter.com/BallPen_Yukkey/status/1150357611356672000
一番古い施設だと、開園当時(1993年)からのものも残っているので、施設の老朽化を指摘する声がありました。
また、かなり敷地が広いので、特定のアトラクション以外は、人がまばらで、盛り上がりに欠けるという意見もありました。
まとめ
https://www.youtube.com/watch?v=cIrmu9eiFAs
公式のPRビデオです。
Youtuberによる、体験紹介動画
バブルの頃に、地域創生の掛け声とともに、地方でアミューズメントパークの建設ラッシュが進んだのですが、殆どが現在までに経営難で閉鎖しています。
2001年には、300近くあったものが、2014年の時点で、155にまで減っています。
ひとつには、地方自治体と企業が組んで企画したものが多く、運営が下手くそだったり、見通しが甘すぎたりした事が原因です。
長崎のハウステンボスなどは、建設されてから一度も黒字になる事なく、2003年に破綻しましたが、2010年にHISが運用するようになると黒字決済で安定しています。
つまり、きちんとコンセプトを固めて運用しないと、どんな施設もダメという事ですね。
伊勢忍者キングダムも、リニューアルをして、名前を変える前までは、閑散として典型的な赤字施設だったようですが、最近では積極的に宣伝もイベントも仕掛けて元気になっているようです。
夏休みの想い出に、体験型の伊勢忍者キングダムは、いかかでしょうか。